2025年10月29日、出雲市議会 文教厚生委員会の行政視察の一環として大阪府富田林市を訪れました。

富田林市では以下の事業について学びました。その内容と、感じたことを簡単にご紹介します。
【1】見守りおむつ定期便事業
富田林市がこの事業を始めたきっかけ
- 少子化が進んでいる。子育て世帯のニーズを知る必要がある。
- 物価高騰の中、子育て世帯の経済的負担を軽くしたい。
- 市内では令和4年6月に2歳児が死亡する事案があった。虐待を未然防止したい。
事業概要
- 1,500円(税抜き)相当のおむつ等子育て用品を、生後2か月から満1歳の誕生月まで毎月無償で届ける。
- 子育て経験のある配達員が保護者の悩みをきく。
- 配達員は、相談内容に応じて市の担当部署につなげる。
- 令和7年度予算額 約3,600万円。(出雲市の規模に当てはめると6,100万円程度)
利用者からの声
- 「配達員の方も話しやすくて色々聞いてくださったりとても良かったです!」
- 「家にいる時間が長いので、大人と話せる機会があるのが嬉しい!」
- 「団地でエレベーターなしの5階に住んでいるため重たい荷物を運ぶのも大変なのでおむつを毎月届けてくれてすごく助かりました!」
視察を終えて
- 子育て中の母親は孤立しがちとよく聞く。孤立を防ぐためにもよい事業と思う。
- 虐待を他人事とは考えてはいけない。悲惨な事案に学ぶべき。
- ただ、事案の報告書を見る限り、問題の家庭は早期に把握していた様子。幼児の養育に困難を抱える家庭に対し、里親制度を使いやすいものにすることも大事ではないか。
参考リンク
報告の続きはこちら 富田林市 行政視察2

