6月、パレスチナの人々を長年撮影し続けている写真家・高橋美香さんの講演会に行ってきた。会場内は超満員。パレスチナに心を寄せる人が、島根県にも多いと感じた。
「パレスチナのちいさないとなみ」という題目からもうかがえるように、日常生活や生業を中心にスライドとお話が進む。ほのぼのとするホームドラマのようなエピソードがあるかと思えば、冷や水をかけるように戦争の影が映し出される。
お菓子売りのおじさん、子どもの笑顔、壁に残る砲弾の跡、殉教者ポスター…。確かに日本と同じように生身の人間が生きている。けれども日本では考えられない人権侵害が起こっている。
イスラエル軍に抵抗しようにも歴然たる力の差がある。非暴力で抵抗しても、国際社会から無視される。どうすればいいのか。
日本の同盟国である米国は、イスラエルに軍事支援を行っている。日本政府はその米国に対して何も言えないでいる。実に歯がゆいが、せめて関心を持ち続けようと思う。
こだま・パレスチナ憂う 心寄せたい | 山陰中央新報デジタル
出雲市 長島 和孝 50歳 6月、パレスチナの人々を長年撮影し続けている写真家・高橋美香さんの講演会に行ってきた。会場内は超満員。パレスチナに心を寄せる人が、島根県にも多いと感じた。 …