マイナ疑念 甘い政治許せぬ

 マイナンバーに関して、他人の年金情報が閲覧できてしまうなど、さまざまなトラブルが報告されている。そんな中、政府はマイナンバーカードと保険証を一体化するという。

 ここまでしてマイナカードを広めたい理由は何だろうか。政府は「医療連携のデジタル化を進めるため」としているが、それだけとは思えない。

 先頃、ロシアでは電子召集令状法が成立し、ロシア版マイナポータルの個人ページに召集令状を送ることが可能になった。召集に応じなければ罰則がある。自衛隊の人員不足や防衛費増を考えると、これが日本でも起こり得ると思えてならない。

 もう一つ、口座情報とひも付けることで脱税を防ぐという目的もあるだろう。もちろん、ルール違反を防ぐのは良いことだ。

 しかし、世襲議員は後援団体を継承すると堂々と相続税逃れができる現状は放置されたまま。ルールを作る側が自分に甘すぎる。医療連携のデジタル化なら保険証を軸にすればいい。マイナカードは要らない。

2023/7/27 山陰中央新報掲載

こだま・マイナ疑念 甘い政治許せぬ | 山陰中央新報デジタル
出雲市    長島 和孝 49歳  マイナンバーに関して、他人の年金情報が閲覧できてしまうなど、さまざまなトラブルが報告されている。そんな中、政府はマイナンバーカードと保険証を一体化するという。 …
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