12月議会一般質問①

(長島) まず1点目、誰一人取り残されない学びの保障について伺います。

先日、大田市あすてらすホールで行われた西野博之さんの講演会を拝聴しました。川崎市で約40年間、学校に行かない子どもたちの居場所づくりに尽力された方です。西野さんの講演を聞きながらたくさんの気づきを得ることができました。

考えてみれば、古来より、人間は家族を基本とした数人から十人程度の小集団で暮らしてきたはずです。こどもは両親、祖父母、きょうだいらに囲まれて育ち、徐々に隣近所、さらにその向こう、と関係を広げていったことと思います。現在のように大人数の子どもが一カ所に集められるようになったのは、人類史から考えるとつい最近のことです。

脳の発達が未熟なこどもが、大人数の、同じく未熟なこどもに囲まれる。慣れないこと、好きでもないことをやらされることもあるでしょう。ストレスを抱えるのも無理はありません。そのように考えてみると、不登校はむしろ自然な反応かもしれません。

文部科学省も多様な学び場を推奨しています。われわれ大人が、不登校を否定的に見るのではなく、もうすこし広い心でこどもたちを見守らなければならないと考えています。

少し前に、市内のフリースクールを訪ねました。そこで、経営者さん、お子さん、保護者さんのお話を伺いました。

そのフリースクール経営者さんによると、フリースクールを探している人からよく問い合わせがあるそうです。そのスクールがたまたまインターネットの検索で最上位に表示されるからだそうです。 検索エンジンの結果まで知りませんよと思われるかもしれませんが、情報がないから保護者が自分で探しているのが現状です。

その経営者さん、問い合わせが多すぎて自分のスクールでは抱えきれないから、他のフリースクールを紹介しているんです。まるで相談窓口の役割を果たしてくださっている。 フリースクールを探しているご家庭に対して、市や学校がスクールを紹介してもいいのではないかと思います。現在、すでに社会福祉協議会がサードプレイスマップという案内チラシを作成しています。そういったものを学校や相談窓口で案内してもいいのではないでしょうか。

まずはそのサードプレイスマップの配布をしているかどうかも含め、フリースクールを探しているご家庭への対応の状況を伺います。

2点目です。 そのフリースクールでの聞き取りの際に、生徒さん、保護者さんに、学校に行きづらくなった理由をたずねました。

学校に行きづらくなった理由は、一つはいじめを受けたから、二つ目は学校が古くて怖いから、ということでした。 いじめはアンケートQUで対応中だと思います。また別の機会に伺いたいと思います。建物の老朽化については6月議会でも伺いました。改修事業をさらに加速していただきたいと思います。

いじめ、古い学校、どちらも生徒本人に問題があるわけではありません。かといって今すぐ解決できることではありません。 学校に戻ってほしいという教育委員会の気持ちはよく理解できますが、繰り返しになりますが、今の時代は、学校にこだわらず多様な学びを保障することを優先するべきではないかと考えます。

フリースクール、またはその利用者への支援をしている自治体はすでに複数あります。安芸高田市、大津市、三重県、長野県、群馬県、東京都、山梨県などの先進事例を研究し、当事者をまじえた協議を始めてはいかがでしょうか。所見を伺います。

(出雲市・執行部)

①フリースクールを探しているご家庭への対応 すでに学校にサードプレイスマップを周知している。改めて活用について働きかける。 市のホームページにも相談窓口一覧を載せているが、よりわかりやすくする。

②フリースクール、またはその利用者への支援 フリースクール支援を実施している自治体の情報収集、研究を進める。

(長島) 学校にすでにサードプレイスマップを周知されていること、ありがとうございます。フリースクール支援をこれから研究していただくということ、期待しております。

教育委員会では「ふるさとキャリア教育推進事業」をすすめておられますね。その目的に「ふるさと出雲に誇りと愛着を持つこと」とあります。誰がふるさとに誇りと愛着を持つかというと、(微笑んで)ふるさとに愛されたこどもです。 教育委員会におかれましては、これからも、さまざまな困難を抱えるこどもや保護者に寄り添っていただきたいと思います。