自民裏金 買収の疑念拭えぬ

 複数の自民党議員による裏金づくりが報じられている。これらは政治資金規正法違反であり、脱税でもあり、また支持者の期待を裏切る行為でもあろう。

 裏金の入り方はかなり分かってきたが、出方の方が曖昧だ。なにしろ政治資金収支報告書に不記載なのだから。使い道は銀座のクラブや料亭での会食費などという見方もある。

 しかし、政治家1人で数千万円も飲み食いをするとはとても思えない。もちろん複数で飲み食いしているだろう。ただし、相手の分も払っていたら買収の疑いがある。

 広島での大規模買収事件などに見られるように、裏金の一部は有権者を買収するために使われたのではないだろうか。岸田首相には、派閥の解消よりも買収の撲滅をお願いしたい。

 有権者は、政治家が祝儀もくれないからケチだなどと言ってはいけない。公共投資、福祉の増進、減税、少子化対策など、広く国民の生活を良くするのが政治家の仕事なのだから。

2024/2/24 山陰中央新報掲載

こだま・自民裏金 買収の疑念拭えぬ | 山陰中央新報デジタル
出雲市    長島 和孝 50歳  複数の自民党議員による裏金づくりが報じられている。これらは政治資金規正法違反であり、脱税でもあり、また支持者の期待を裏切る行為でもあろう。  裏金の入り方はか…
タイトルとURLをコピーしました