細田氏の説明責任 報道と有権者が責任果たす

 旧統一教会は、霊感商法や正体を隠した偽装勧誘、高額献金強要、2世への人権侵害など数多くの社会問題を引き起こしている教団です。中には、家を売って貧困に陥った信者の例も報告されています。

 細田博之氏は、その教団の会合に複数回出席し、広報誌のインタビューにも答えていました。国会議員が関与することで教団の信用度を高め、被害を拡大させたことは、大いに反省すべきです。それにもかかわらず、細田氏の口からは被害者に対する謝罪が一言もありません。悪いことをしたという認識がないのでしょう。責任を感じてないのですから、議員辞職をする考えもないのです。

 細田氏にこれ以上の説明は期待できません。ジャーナリストの皆さんが、教団とのつながりを解明してくれることを期待しています。有権者は「そういうお方なのだな」と考えて投票所に向かったらいいと思います。報道責任、有権者責任を果たしましょう。

2023/11/2 山陰中央新報掲載

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