こだま・選挙投票 記名式の再考必要

 出雲市

   長島 和孝 51歳

 今参院選の出雲市の開票作業は、仕分けミスが重なり、確定まで時間がかかった。開票立会人として開票所にいたが、今の方式で正確に迅速に仕分けするのは大変難しいと実感した。

 今回、全国比例区で個人票と政党票は約170通りあった。まず機械で仕分けし、できないものは人の目でチェック。人の力で仕分けしたものにはどうしてもミスがある。私も10枚以上の仕分けミスを見つけた。私が見逃したミスを他の人が見つけることもあった。

 病気や障害があって文字を書きにくい人もいるのに、点字投票にすら記名を強いるのが今の日本の選挙だ。記名式ゆえに疑問票や仕分けミスを発生させやすい。実際の票を見てあらためて感じた。

 海外の投票用紙は、候補者名の横に印を付けるだけで良い。電子投票もある。

 選挙は民主主義の基盤なのだから、障害の有無にかかわらず、誰でも投票しやすくするべきだ。そうすることで結果的に開票作業も正確で迅速になると思う。

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出雲市    長島 和孝 51歳  今参院選の出雲市の開票作業は、仕分けミスが重なり、確定まで時間がかかった。開票立会人として開票所にいたが、今の方式で正確に迅速に仕分けするのは大変難しいと実感した...